憧れのSalvador

ボサノバは、子供のころ一番好きな音楽だった。
イパネマの娘』とか『WAVE』とか『サマーサンバ』とかを弾きたくて
エレクトーンを習っていたと言ってもいいくらいだ。

アストラッド・ジルベルトのように素人っぽくて飾り気のない
ボサノバの歌声も大好きだった。

Astrud Gilberto "Berimbau" (1965)



ブラジルへの憧れは募り、いつか行ける事を夢見て
20代の頃にいろいろ本を読んだりしていた。
なかでも一番気になった場所が、ブラジル北東部バイーア地方のサルヴァドールだ。

サルヴァドール・デ・バイーア歴史地区は、現在世界遺産として登録されている。)

アストラッド・ジルベルトもここで幼少期を過ごしていたそうだ。




紹介した曲名の“ビリンバウ”というのは、
弓矢から生まれた打楽器の一種だそうだ。

曲のなかに出てくる“カポエイラ”はブラジルの格闘技だが、
実は奴隷が戦闘の練習をしていることを悟られないように
踊りという形にしてカモフラージュしたものらしい。
(本当は格闘技はあまり好きじゃないけど、カポエイラは興味深いと思った。
踊りとして見ても躍動感があって。)


このカポエイラの主要な楽器がビリンバウなのだそうだ。

そしてカポエイラの中心地となっているのが、サルヴァドール


(以下はサルヴァドールwiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%89%E3%83%BC%E3%83%AB



アフリカから奴隷として連れてこられた人々の、
土着宗教であるカンドンブレに興味を持ったも
たまたまTVで映像を見て、強烈なパワーに圧倒されたのがきっかけだった。

ハイチのブードゥー教キューバサンテリアなども
カンドンブレの仲間なのだそうだ。

シャーマニズムの要素もあって、
アニミズム的なものと打楽器のリズムが、とても印象深かった。


そういえば、ネイティブアメリカンのドラムを聴いた時も
同じような感じを抱いたのをふと思い出した。

あと、バリ舞踊やケチャのトランスっぽさとも似てる気がした。

(以下はカンドンブレのwiki
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AC





サルヴァドールにたくさんあるカンドンブレの教会のなかでも、奇跡の教会と言われるボンフィン教会。


天井からぶら下がる無数の手や足にもかなりビックリしたが、
これは教会で病気の治癒を祈って願いが叶った人々が、
お礼に患部の人形をつるしているらしい。

一見グロテスクなんだけど、
そんなまっすぐな感謝の気持ちの表し方にはちょっぴり共感する。
そういえば日本の神社でも、そういうのを見たことがある。


どこか似てるところがあるのかもしれない。




Berimbau - Sergio Mendes, Stevie Wonder & Gracinha Leporace


まだ、サルヴァドール行きの夢は叶っていないけど
もしも、いつか行ける機会があったら、
教会のお祭りやカーニバルの時期に是非行ってみたいな。


サルヴァドール=救世主っていうのも、 なんか気になるところだ。



行きたいところも知りたいこともたくさんありすぎるけど、
チャンスがあればどんどんいろんなものを見たいね!



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ところで、サルヴァドールで給油って?!
ブラジルに行ったことがあるのかな?興味津々!!


Midnight In Bahia by Adriana Evans