NATIVE SPIRIT

1992年
どうしても行きたい場所があって
生まれて初めての海外一人旅をした。


行き先はニューメキシコの Santa fe


この旅が、私の「場所に呼ばれて行く旅」の始まりとなった。


当時はネイティブアメリカン考え方にとても感銘を受け、
本や洋書の写真集や関連書を20冊以上は買ってきてむさぼるように読んでいた。


『自然や大地すべては
生きている間だけ借りているものだから
7代先の子孫へも今と同じ状態で手渡していくのが自分たちの使命』
という考え方や、
有名なチーフシアトルの言葉

『大地は人間が所有するものではない。
人間は大地の一部である。』

The earth does not belong to man; man belongs to the earth.

は特に深く胸に響いた。




丁度出張帰りに寄った渋谷のPARCOでネイティブ・アメリカン展があり、
その時上映していた映画が『WIND WALKER』という
とても幻想的で美しい作品だった。
VTRを購入して観たのだが、
映画でのネイティブの言語は日本語のようにほとんど母音で
何かとても強いものを感じたのを憶えている。

(こういった言語や文化が失われつつあることが本当に残念だ。)




そんな時、タイミング良くまとまった休暇が取れた。
思い立ったが吉日!



気がついたら飛行機に飛び乗って、アルバカーキ空港に降り立っていた。
翌朝早く、夜明け前のバスでサンタフェに向かう。

朝焼けに映える赤茶けた大地をまっすぐに貫くハイウェイも、
車窓の風景も、なんだか他の惑星に来たようだったが、
妙に懐かしさを感じた。
きっとこういうのをデジャブって言うんだろうな。



残念ながら、行こうと思っていたプエブロ(村)ツアーは
サンタフェでのフェスティバルのために中止だったが、
サンタフェの滞在はとても思い出深いものとなった。



そういえば細野さんもネイティブアメリカンには前々から興味を持っていたようで
昔TVの番組でプエブロを訪れていたが
これがとても素晴らしい番組だった。

エンディングだけ見つけて、急に懐かしくなった。


素晴らしき地球の旅-エンディング-/細野晴臣(1996)

Sacred Spirit - Yeha Noha (Wishes of Happiness & Prosperity)

父は空 母は大地―インディアンからの手紙

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ネイティブ・アメリカン―叡智の守りびと

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