サウダーヂ・夏の終わり

Garota de Ipanema − OHTA-SAN and GONTITI

なんて暖かい音色なんだろう。
一緒に入っている波の音も最高。

ウクレレマスター、HERB OHTAさん(ohta-san)は父から教えてもらった。
彼の手と小さなウクレレからどうしてこんなにも深くて豊かな音が出てくるんだろう!
と初めて聴いたとき、本当に感動した。



クラシックからJAZZ,ボサノヴァまでもウクレレで弾いてしまうのに
とてもリラックスしている彼の演奏を聴いていると、
心の芯までほっこりと癒される。



この『イパネマの娘』はボサノヴァの父、アントニオ・カルロス・ジョビンの代表曲だが
彼の音楽もまた
幼い時に家で良くかかっていて、知らず知らずのうちにカラダに沁み込んでいた曲だ。


wave (unknown fantastic recording)− antonio carlos jobim

『WAVE』の流れるように転調して
長調〜単調〜長調と移り変わるメロディーが
移ろう時や、人の心のように聴こえて
いつまでも色あせない。


この感じが“サウダーヂ”なんだろうなぁ。

夏の終わりの切なさとか、やるせなさ、
それと純粋で透明な気持ちを思い起こさせる。


la mer, le ciel - Taeko Ohnuki

大貫妙子さんの透明な歌声もサウダーヂだ。


子供たちの夏休みも昨日で終わり、
今年の夏も刻一刻と終わりに近づいている。

夏の黄昏は、サウダーヂな空気で一杯だ。